化粧品カウンターでやっと気付いたマーケティング戦略

こんにちは。名古屋の公認会計士、池田詩織です。

 

 

昨日、化粧品がなくなりそうだったので慌ててイオンに買いに走りました。

(出産後、自分の化粧品を買うためにデパートに行くことはなくなりました。美容にかける情熱はそんなもんだった。笑)

 

それぞれ違うメーカーの乳液とクレンジングを買いました。

 

まず先に、Aメーカーの乳液を購入。

欲しい商品の空箱をカウンターに持っていきました。(男性の皆様はご存じないかもしれませんが、化粧品の中には商品そのものは陳列棚に置かず、空箱をカウンターに持っていき、各メーカーの美容部員さんに出してもらうんです。)

 

すると、化粧品カウンターで必ず聞かれるのが

「お名前はいただいてますか?」

 

以前はカウンターで名前を伝え、美容部員さんとの会話を楽しみながら新商品の説明を受けたり、お肌チェックを受けたりといろいろ楽しんでいました。

 

しかし、そんなに時間使いたくないなーと思い始めてから、

「登録してないと思いますが、大丈夫です!」と答えるようになりました。

それでも美容部員さんたちは嫌な顔ひとつせず、笑顔で応対してくれます。

 

昨日も同様に「大丈夫です!」と答え、商品を出してもらい、料金を支払いました。料金を美容部員さんに渡すと、美容部員さんがイオンのレジまで支払いに行ってくれます。

 

Aメーカーの美容部員さんは、レジに行くとき、「新しい美白美容液がでたので、よろしければお手元でお試しください。」とカウンターに置いてあった試供品を紹介してくれました。

私は「はーい。」と答えましたが、試さず、そのまま美容部員さんが帰ってくるのをぼーっと待ちました。

 

その後、レジから戻った美容部員さんから商品を受け取り、カウンターを去りました。

 

 

次に、Bメーカーのクレンジングを買いに行きました。

 

Aメーカーの時と同様に、欲しい商品の空箱を渡し、名前の登録の有無を聞かれ、「大丈夫です。」と答えました。Bメーカーの美容部員さんも感じ良く商品を出してくれました。

 

その後、料金を支払い、美容部員さんがレジに向かう際、

「お名前と差し支えないところだけでけっこうなので、お待ちの間にご記入いただけますか?」

と、登録用紙とペンを置いてレジに行きました。

 

私は言われるまま、待ってる間に名前と生年月日と住所を記入。特にほかにすることもなかったので。

 

その後、戻ってきた美容部員さんは、

「ありがとうございます。またお時間があるときに、お肌のチェックなど受けてみてください。」と、会員カードと試供品をささっと用意しながら「お肌の調子はいかがですか?」などと会話をして商品と一緒に渡してくれました。

 

 

Aメーカーの美容部員さんも、Bメーカーの美容部員さんも、どちらも感じが良く奇麗でした。

時間にすれば、どちらともほんの2、3分の接触です。

 

しかし、私の中で印象に残ったのはBメーカーの美容部員さん。

 

 

このわずかなやりとりの間に、Bメーカーの美容部員さんは、顧客である私の個人情報をゲットし、新商品の試供品を渡すことによってアピールにも成功しています。

一方、Aメーカーの美容部員さんはそれができなかった。

 

 

こうやって、ほんの少しの機転で、結果に少しずつ差がつくのですね。

そしてこの差がどんどん開いていく。

 

今まで、化粧品の商品そのものを陳列棚に置かない目的は、単純に万引き防止のためだと思っていたのですが、空箱と商品を交換するときに美容部員と顧客が直接やりとりする機会を得るためでもあるんですね。むしろこの目的の方が重要では??

 

考えてみればわかることなのに、今まで気が付かなかった。。。大学ではマーケティングのゼミに所属していたのに。。。

 

きっとこうやって、日常の中にあるチャンスに気付くか気付かないか、という少しの差も、毎日積み重なると大きくなっていくんですね。

 

アンテナ高くして過ごしていきたいものです。

 

 

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